【2025/04/07】
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【2006/10/25】
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プライスコレクション見てきました。
平日なのに人いっぱい。昔々私が細見美術館で若冲に惚れた頃には周りで若冲知ってるの母くらいしかいなかったのに。流行りっておそろしいね。 面白かったです。解説に形式化だワンパターンだって書いてあったけど何がワンパターンなものか。若冲を別に置くとしても。同じものを同じように描いても光るものは光って、9割9部は消えていく。それは今も同じで、単にそのワンパターンをなぞる人数がうじゃうじゃ増えただけで、やってることは結局何百年も変わってないんだ。 若冲のはタイル画みたいな鳥獣花木図屏風が人気あるらしいけど、私はあれあまり好きじゃないな、中途半端で。何か気に入らないことがあってあの描き方したんだと思うけど、全然捨て切れてない。意外って言ったら失礼だけど真面目だったんだなぁ。若冲で今回出てたのでは水墨画の12枚連作のやつが好きです。鶴じゃないほう。なんて良い線。まるでベジェ曲線で描いたみたいな線。ていうのはデジタルぽいって意味じゃなくて、その通りに意図したみたいな線という意味で。水墨画なんて偶然の要素が入らないはずがないのに、そこに全くそのままに意図したみたいな線。あれが熟練というものなのでしょうか、それとも集中力か。 ガラスなしの展示、よく美術館が許したよね。プライスさんのわがままなんだと思うけど預かって展覧会やる側としてはほんと「わがままめ!」って思わなかったかしら。1階の展示方法は面白かった。薄暗くなりかけの時間で、くっきり見えないのもそれで綺麗。抱一も線いいなぁ。4月のが好き。あれ欲しい。 芸術じゃなくてイラストレーションとして見たら絵の描き方そのものも今のと全然変わらない。ていうかイラストレーションだよね、美人画なんて特に。目の描き方が違うとかだけで、それも時代で目の描き方が決まるのは今も同じだし。服のひだの描き方とか今やってるのと何も変わらなくて、絵なんてそう進化するものでもないね。否定的な意味じゃなくて。 様式って何もないとこから突然様式になったわけじゃなくて間違いなく一つの到達点だから、やっぱり美しいと思うんです。斬新だとか個性的だとか・・・1人の人間の個性なんかにどれほどの意味があるだろう、そんなものより普遍のほうがよっぽど面白い。 PR |
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