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【2024/09/21】
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【2008/01/16】
日付が変わっても帰れない日々が、再び始まりました。
もーいつまで続くのこれ!おはだがあれるー。そして凍える><暖房つけて。
でも心は元気です。お休み取りたいからがんばる。

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絵を画家名で見ない人なので、見たときに好きって思う絵はたくさんあっても、誰のどの絵が好きというのは少ない。で、好きな画家は?って聞かれたら、マネとかコローとか若沖とか、もうちょっと美術知ってそうな人にはティツィアーノとか答えるんだけど、一番好きな画家はデ・ヘームなのです。昔に旅行記のルーブルのとこで出てきた何とかデ・ヘームです。

本物みたいに描くだけなら写真とればいいんだし、ただの写実主義にはそう思い入れはない。でも彼の描く葡萄の粒は触ったら粉が落ちて指の跡がつきそうで、彼の描くオレンジは房の中の粒々ひとつずつが針で突いたら軽い手応えと一緒に果汁が滲み出してきそうで、ここまで徹底して突き詰めると、もうリアリズムとか関係なく尊敬できる。お手上げ。

そんなに好きなのに未だに「何とか」デ・ヘームなのです。と、いうことに先日気付いて、調べてみたけどやっぱり「何とか」デ・ヘームなのです。ややこしいのです。
何がややこしいかと言うと、同じ17世紀オランダにデ・ヘームという細密描写の静物画の油絵描きが二人いる。

ヤン・ダヴィス・デ ヘーム Jan Davidsz de Heem (1606-1683/84)と
コルネリス・デ・ヘーム Cornelis de Heem (1631-1695)。

で、私の好きなデ・ヘームがどっちなのかどうもはっきりしない。そんなに好きなら分かれよと言われそうですが、この二人、モチーフも画風もものすごく似てるのです。




上がヤン・ダヴィス、下がコルネリス。(出展:AllPosters.co.jp

それもそのはず、親子なのです、彼ら。そして父のヤン・ダヴィスの工房で子のコルネリスは幼い頃から油絵を学んでた。その当時の工房制作なので、もちろん、ヤン・ダヴィスの名前で出てる絵の中にはコルネリスが実際にはかなり筆を入れてるものもあるだろう。
加えて、日本では滅多に知ってる人がいないマイナーな画家なので、あまり資料がないのです。詳細な画像がほとんど無い。

決定的なのは、私があまり分かる気がないことだ。どっちか分かったとこでどうなるものでもないし。「油絵描きでは誰が好き?」「デ・ヘーム。」「あ、いいよねー!ちなみにどっちの方が一番好き?」「んー、どっちか選ぶならお父さんの方かなぁ。」「やっぱり?惚れるよねぇあのチェリー!!」とかいう会話がまともな日本人とできるとは思えないしね!
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